●4B11エンジンオーバーホール
4G63に比べるとまだまだオーバーホールされる方も少ないですが、エボ10 4B11の
エンジンオーバーホールを行いました。
当時S耐で使用していたエンジンと同等の仕様がご希望ということで、各部のクリアランスの見直しと
回転系のダイナミックバランスと単体での重量合わせを行いました。
またS耐では許されてはいませんでしたが、強度アップの為、シリンダーヘッドボルトと
シリンダーブロックボルトを、純正品からスタッドボルト式のものへ変更しました。
コンロッドも純正品からラリーアート製のものへ変更しています。
純正品のノックピン式からかち割り製法にすることにより、大端部(クランクメタル側)の軽量化ができ、
純正品より太く強度は上がっていますが、重量は純正品とほぼ同等となっています。
●エボ10ミッションオーバーホール
サーキット走行が多く3速&4速が渋くなってしまったので、オーバーホールを行いました。
部品は純正品ですが、シンクロとギアにWPC処理を行いました。
スムーズにギアが入るようになり、気持ちよくシフトチェンジできるようになりました。
●エボ10純正ターボオーバーホール
約9万キロ走行した純正ターボのオーバーホールを行いました。
互換品ではなく三菱重工純正部品でタービンホイールの交換とその他メタル等の消耗品の交換を行いました。
今回はシャフト部に傷がありましたので、タービンホイールの交換を行いました。
サンドブラスト、洗浄もおこなっていますので、見た目も新品同様になっています。
オーバーホール費用は、純正新品の半分くらいが目安になります。
新品の値段も上がっていて30万円くらいしますので、ハウジング等が再使用できる状態のターボは、
オーバーホールの方がお得でおすすめです。
●SPOON リジットカラー 取付け
SPOON製 リジカラ取付けを行いました。
実は弊社エボ10デモカーでは、リジカラ発売初期から装着し剛性のアップや足のバタつきの改善を体感しています。
単純な乗り心地や音に関しては良くなることはありませんでしたが、走りの面では剛性が上がり直進安定性の向上や
足のバタつきが改善し、より運転するのが楽しい車になるので、大変おすすめです。
画像はエボ10のフロントメンバーの画像ですが、車両後ろ側は14ミリのボルトに対して14.5ミリの穴径ですが、
車両前側は14ミリのボルトに対して17.5ミリの穴径の為、その隙間をなくすことにより、効果が期待できます。
意外と取付けは大変なこともありますが、ブッシュ交換をしたような効果がありますので、おすすめです。
弊社でも最近CT9A&CT9W&CZ4A用のリジカラの在庫をもつようにしていますので、
お気軽にお問い合わせください。
●WPC処理について
お客様のご要望にて、WPC処理を行いました。
部品により行っている処理の方法は違いますが、WPC&ハイパーモリショット&DLCコーティングを行いました。
エンジンのピストン、ピストンリング、ピストンピン、メタル、クランクシャフト、
カムシャフト、トランスミッションのギア、シンクロに処理を行いました。
エンジンは、吹けあがりも軽くなり高回転まで綺麗にフリクションなく回っていくようになりました。
ミッションについてもスムーズにギアが入るようになり、おすすめです。
●エボ10 RS用燃料タンクへ交換
定番のRS用燃料タンクへ交換しました。
RS用は、GSR用に比べ55Lから50Lと容量は少なくなりますが、燃料ポンプまわりにバッフルが
追加されたものになります。
サーキットでGSR用純正品は、燃料計半分くらいで息つきすることもありますが、RS用に交換することにより
エンプティー近くまで走行できるようになります。